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10周年と庭師と日本人

お陰様で、10周年を迎えることが出来ました㊗️
仲間の力添え、お客様のご愛顧には、感謝するばかりです

10年目を迎えて、なんかしなきゃなと思いキャンペーンを始めたんですけど
ちょっとホームページのバナーが煩くなり過ぎて色気がない…
本当はもっとオシャレな感じにしたかったんですよ
ただね、[10thANNIVERSARY CAMPAIGN]とか
英語使えばカッコイイと思ってるカッコ悪い日本人にはなりたくないので、日本っぽくと思ってやったらなんかね…
ま、センスが無いのは否定出来ませんな(泣)

あ、これねw↓

さて、このまる9年
山あり谷あり、世の中の「酸いも甘いも」いくらか経験しては来ましたが
ピンと来ないのが実際のところです
やっている以上は経営者な訳ですが、自分の中では「職人である」という気持ちが強く、経営という部分では随分と遠回りして来た様に思います
多分、これからもそれは変わらないと思うのですが、いや、ダメなんですけどね…
私が見てきた“庭師と施主”の関係も変わりつつあり“どうやっていけば良いか”そんな事を考えながらの日々でもあります

お客様と“密に親しく、何でも話せる”と言うのが庭師だと思って20年やって来たのですが
忙しい世の中です、留守にされるお宅が多く、殆ど顔も合わせないお客様も多くなってきました
今までの様に、雑談からどんな庭が好みかのヒントを得たり、会話の中で信用を作るというのも難しくなり、“人と人”の関係から“会社と客”へ変化している事に戸惑いも感じます

然し乍ら、「昔は良かった」などと言っていても何も始まらないし、変化した事が悪いと言うわけでもない
今ある現状から“何が出来るか””何をするか”
職人としてだけではなく、造園関係者として何かをやらなければいけないとも思うわけです

造園業界に足を踏み入れてから20年、先輩達からバカだカスだと言われながら、仲間達と高めてきた技術
その技術をどうやって売っていくか、そう言うことを考えて実行しなきゃいけないんだなと思うんですが
セルフプロデュースって言うのかな、そういうのが本当に下手でありますw
「職人は黙って…」的な古臭い考えも残っている世代でもあるし
需要に合わせて簡易化したり、安値合戦したりというのも、どうにも収まりが悪い
ただ気高くいただけなのかもしれないんですけどね…

今の日本は“安いのはエライ”という様な風潮があると思うんですが
余りに長い不況で”質は二の次“と言うのが当たり前になってしまっている気がします
その為、良いモノを知っている人も少なくなっていると思うんですよ
安いモノがもてはやされて本物が消えていく
そうやって消えていった文化も沢山あると思うんです
テレビ等で外国人から日本の良さを知る様な、今の日本と日本人
なんとか、自分達で文化を守ることは出来ないものなんでしょうかね?
我々庭師からも、本物と偽物の区別くらい出来る、せめてそんな世の中であって欲しいと願うのですが…

等と、いろいろ考えながら迎えた10周年でありますw
本物を届けられる様、精進してまいります