1式の単価について、長年の経験から見積もりに間違いはない、という話をしましたが(単価についての記事はこちら)

世の中とは世知辛いもので、良心的な業者ばかりではないというのが現実です

私の知る限りの庭師の方々は良心的な人ばかりだし、庭師という仕事は、そういう良心的な心がなければ出来ない仕事だと思っているのですが

残念ながら、悪い考えを持っている輩が居るのも現実です

ここでは、我々、同業者も困っている悪質と思われる業者について触れていきます

殆どの場合、連絡を頂いた後、訪問して、通常の手入れであればその場で金額を伝えます

金額と内容を、お客様がOKなら後日施工という流れになります

 

では、悪質業者はどうでしょう

注意する点は飛込み営業してくる業者です

訪問販売の様に突然やって来て、庭の手入れの話を持ち掛けます

 

「こちらのお庭の手入れ2万円でやってあげますよ」

 

といった感じです

お客様からしても決して高くない、むしろ安いほうの部類に入る金額を提示します

例えば、今まで楽景と同じくらいの金額で庭師を入れていた場合は8千円も安くなります

特に、植木なんて切ってあればどうでもいいと考えている方は、この話が魅力的に感じるでしょう

景気の悪い世の中です、少しでも安くなればとこの業者に依頼してしまいます

 

当日、約束通りやって来て作業を始めますが

ずいぶんと早く終わり「じゃあ2万円になります」と請求されるのですが

ふと、庭に目をやると

剪定した枝葉がそのまま残っている…

奥様も慌てて「あの~ゴミは?」と言うと

 

「あ~、ゴミもかたずけてほしかったんだ?ゴミのかたずけもするならあと5万円貰わなきゃダメだな」

 

と、追加料金を提示されます

家の人からするとゴミを残されるのが1番困る事です

普段の庭掃除と違って量が桁違いに多いので、かたずけはして貰わない訳にはいかないものです

かと言って、また別の業者にかたずけだけ頼むのも面倒と思い、渋々言われた金額を支払ってしまいます

 

総額¥70.000 

 

安くなると思っていたのに、倍以上の支払いをしなければならなくしまいます

飛込み営業をする業者全てがこんな業者だけではないのですが

注意しなければいけませんね

 

大事なのは総額と内容の確認

この様な被害に遭わないために、初めて依頼する業者に必ず確認しておかなければいけない最重要点は、上にもデカデカと書いていますが、見積もりの総額と作業の内容です

 

私も見積もりに伺いますが、とにかく早く手入れをして欲しいという気持ちが強くて、金額だけ聞いて、内容等の確認もしないまま

 

「じゃあお願いします!」

 

と言ってしまう方が結構いたりします

勿論、楽景では内容の説明はこちらから致しますが

剪定、除草、枝葉の掃除まで入っているか

見積以外の金額が発生することが有るのか無いのか等、ちょっとでも気になったことは確認しておくのが大事です

 

お客様によっては剪定の方法等も質問してくる場合もありますが、楽景としては是非これも確認していただきたい点です

 見積に嘘はないし、人柄もいいのに出来上がったモノが思ったモノと違ったなんて、なんか残念な感じですよね

さて、悪質な業者が現れる注意しなければいけない時期があります

庭師の繁忙期は、皆様が手入れに入ってほしい時期です

毎年、決まった月に同じ庭師を入れているお宅ならいいのですが

数年に1回庭師に頼んだり、毎年違う業者を入れているご家庭は、繁忙期に予約を入れるのも大変です

こういったスキに悪質業者が入り込んできます

 

庭師が手入れで特に忙しくなるのは

6.7月と11.12月です

剪定適期の木が多いというのもあるのですが、やはりお盆前、お正月前に奇麗にしておきたいということから、この時期に集中します

予約に困っている時に、向こうから来てくれたら頼んでしまいそうですよね

 

西東京、埼玉辺りにお住まいの方は熊谷ナンバーだったら注意しましょう

熊谷の人が悪い訳ではありませんよ、仕事に行ったこともありますが、良い人達でしたからね

ただ、残念ながら西東京、埼玉では実例が多いということです

勿論、良い業者も居る筈なので、総額と内容をきちんと確認して、しっかりと自衛することをお勧めします

 

 

 

                                     楽景 山下 厳